Clinical tips2022

筋の硬さと柔軟性の評価 筋の硬さや筋緊張の亢進が生じる背景には、力学的な要因が多分に影響している。これらの評価をすることは、症例ごとに生じている力学的負荷を予測することに繋がる。 触診で注意することは、同名筋であっても症 […]

運動と現象を捉える為の概念 運動と現象を捉える為の概念を考える上で理解しておきたい概念がある。それは「抗重力位」「従重力位」「短縮位」の概念である。 「従重力位」「抗重力位」「短縮位」の概念 このことを分かりやすく説明す […]

1小円筋の機能解剖と臨床的特徴 小円筋は腱板の後下面を形成しており、支点形成力により肩甲上腕関節の安定化に寄与している。小円筋は、棘下筋とともに外旋運動に作用するが、特に第3肢位で小円筋の働きが高まる。また、小円筋は後方 […]

痛みのメカニズム 膝OAは内反変形を生じているため、内側の関節包は緩んだ状態となっています。では、内側関節裂隙の関節包に痛みを生じるようになるのは、なぜでしょうか? 上の表で示したように、内側関節裂隙の関節包は、膝OAの […]

腰椎椎間関節性症例が示す疼痛部位の特徴 椎間関節性疼痛の特徴は、痛いと感じる部分はどこですかと尋ねると指で指し示すこと(One Point Indication)が多く、片側性(正中を越えない)で連続した痛みを伴い、その […]

なぜ”最後の10度”が伸びないのか? 膝関節におけるextension lagとは、自動伸展可動域が他動伸展可動域に至らない現象を意味している。一部の書籍には、「最後の10度」あるいは「なんとかぎこちなく伸展できる角度」 […]

1寛骨臼角(α角) 骨端線の骨癒合が未成熟な小児期において、寛骨臼嘴(寛骨臼の上外側縁)とY軟骨外上角とを結ぶ直線と両側のY軟骨を結ぶY軟骨線(Hilgenreiner線)のなす角をいう。女児で35°、男児で30°以下を […]

腋窩神経は、肩関節運動の強力な回転モーメントを生み出す三角筋を支配します。神経の一部は小円筋を支配しますので、腋窩神経障害が疑われる場合は、外転筋力以外に外旋筋力をチェックすることを忘れてはいけません。腋窩神経障害は、ほ […]

各所見からどの筋が弱化しているのかを予測する 『キングオブエクササイズ』と言われているスクワット。その時の運動パターンで筋機能を予測する事ができれば臨床の大きな武器になります。 1下顎が前方 2腰椎前弯過剰、骨盤前傾過剰 […]

ぶん回し歩行とは 脳血管障害片麻痺患者(以下、片麻痺患者)の特徴的な歩行の1つにぶん回し歩行があります。ぶん回し歩行では、遊脚時に麻痺側の股関節を外転して、足で床に円を描くように下肢を振り出します。しかし、ぶん回し歩行を […]

正常を知ることが異常を捉える近道 立脚期には重心が膝関節に対し内側にあるため、身体は内側に倒れようとするため、膝関節は内反方向に力が加わるのである。しかし、その外反モーメントをできるだけ最小化しようとするメカニズム・戦略 […]

鵞足炎は、ランニングや各種スポーツ動作時に生じる、膝関節内側部痛の一つの病態です。鵞足という言葉は、縫工筋、薄筋、半腱様筋の3つの腱が脛骨粗面の内側に停止してくる様子が、ガチョウの足に似ていることに由来しています。鵞足炎 […]