筋の硬さと柔軟性の評価

筋の硬さや筋緊張の亢進が生じる背景には、力学的な要因が多分に影響している。これらの評価をすることは、症例ごとに生じている力学的負荷を予測することに繋がる。

触診で注意することは、同名筋であっても症例によって筋の硬さや張り感が生じる場所が異なってくるということである。例えば、同じ内転筋群および鵞足に筋緊張が生じている症例の場合でも、同筋の遠位に硬さを生じていることもあれば、近位に生じていることもある。このように緊張を伴っている筋のどの部位に張り感があるかを触診によって確認することには、臨床的に意味がある。

内転筋群近位の緊張➡股関節内転モーメントが関連


内転筋群の近位の筋緊張が亢進している症例の場合は、セラピストは歩行評価の中からどの要因が股関節内転モーメントを増大させているのかを観察すると、その原因を見つけやすくなる。

内転筋群の近位に緊張を及ぼす股関節内転モーメントの増大因子


股関節の内転モーメントは主に立脚後半相に発生する。このため、股関節内転筋群に過度な緊張が生じる場合には、主に立脚後半相に力学的負荷が生じていることを念頭において評価する必要がある。

内転筋群&鵞足遠位の緊張➡膝関節内反モーメントが関連


内転筋群の遠位および鵞足の筋緊張が亢進している症例の場合は、セラピストは歩行評価の中からどの要因が膝関節内反モーメントを増大させているのかを観察すると、その原因を見つけやすくなる。

内転筋群の遠位および鵞足に緊張を及ぼす膝関節内反モーメントの増大因子


膝関節の内反モーメントは主に立脚後半相に発生する。このため、膝関節内反筋群に過度な緊張が生じる場合には、主に立脚後半相に力学的負荷が生じていることを念頭において評価する必要がある。

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