トレンデレンブルグ現象とは、もともとは先天性股関節脱臼患者の特徴的な歩行を説明するために名付けられました。トレンデレンブルグ現象の原因となる股関節外転筋の筋力が低下する理由は疾患や病態、障害により説明できます。

ところが臨床では純粋な股関節外転筋の筋力低下は認められず、解剖学的な問題も認めないにも関わらず、トレンデレンブルグ現象が出現することがあり、片麻痺患者によく見られる跛行の一つとして挙げられます。こうした現象を「トレンデレンブルグ様現象」と定義して、片麻痺患者によく見られる内腹斜筋とトレンデレンブルグ様現象について深堀りをさせていただきます。

今回の内容はおそらく、片麻痺患者におけるADL動作を改善するポイントや股関節疾患で見られるトレンデレンブルグ様現象の運動療法にも通ずる内容になると思います!
さっそく、トレンデレンブルグ様現象について解説していきたいと思います!

3つの傾向があるトレンデレンブルグ様現象

まず、片麻痺患者におけるトレンデレンブルグ様現象は3つの傾向があります。


図2

今回は、この中から『①体重移動での内腹斜筋の機能低下が影響する患者』について深掘りしていきます。

内腹斜筋横線維の活動が重要

図1のように、体表に電極を貼付し立位での側方への体重移動時の移動側および非移動側の筋電図学的検討を行ったところ、立位での側方への体重移動時には内腹斜筋横線維の活動が重要であることがわかりました(図2)。


図2
図2

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