皆さんは「股関節拘縮」の原因を、評価結果から導くことが出来ていますか?

そして、適切な運動療法を行えていますか?

股関節拘縮がADL動作や歩行動作に及ぼす影響は大きく、正常な動作から逸脱することで、更なる拘縮、疼痛、筋力低下の原因となることが多々あります。

また、股関節拘縮は股関節だけでなく他関節に及ぼす影響も大きいため、詳細な評価のもとで適切な運動療法の実施が大切です。

そこで今回のRINSHO PICKSでは『股関節拘縮』を深掘りしたいと思います。この内容を網羅することで、あなたは自信をもって股関節拘縮に対する運動療法が行えるはずですので、順を追って説明していきます。

運動療法を行う上で重要となる理学所見を深堀り!

まず大前提として、股関節拘縮の制限因子を特定するには「複数の理学所見」を組み合わせて判断することが大切です。単にゴニオメーターで可動域を測定するだけでは、制限因子を特定する事はできません。このため下記に、運動療法を行う上で重要となる理学所見について説明していきます。

医学的情報・画像・問診から病態を予測する

患者に触れる前に診療録から必要な情報を収集します。経過や画像、手術内容などから責任病巣や病態を予測する事は、効率の良い正確な評価を実施するために重要です。

変形性股関節症患者では脚長差が問題となることが多いです。構造的脚長差なのか機能的脚長差なのか評価する必要があります。この時に構造的脚長差を評価する上でおすすめなのが、涙痕―小転子間距離の測定です。

涙痕―小転子間距離の測定では股関節内・外転の影響を受けにくいとの報告もあり、簡易的に行えるため画像から推察しやすくなります。変形性股関節症患者では、大腿骨頭の外上方偏位や圧潰が進行することで、患側の下肢長が短縮しているケースが非常に多いため、この計測方法を知っておくと良いでしょう。

※この記事は有料会員限定です。入会お申込みで続きをお読みいただけます。

コンテンツはロックされています

ログインしてロックを解除してください